最近の動向について

最近の動向についてですが、一番多い疾患がノロウイルスと思われる急性胃腸炎の患者さんです。症状は 嘔吐、下痢、1日程度の熱(熱のない患者さんもいらっしゃいます)で、重症の方はいらっしゃいません。インフルエンザウイルス感染症は、激減しました。1週間に2〜3人程度陽性者が認められます。ヒトメタニューモウイルス感染症とRSV感染症は診られます。これらのウイルスは、主には呼吸器感染症ですが、この二つのウイルスに対する抗ウイルス薬がないため(インフルエンザに対してはタミフル等の抗ウイルス薬があります)、自分の免疫力で治癒していくのを待つしかありません。当面は、この2つのウイルスに注意が必要かと感じております。RSV感染症で2人入院となりました。マイコプラズマ感染症の患者さんは続いていますが、以前ほどの勢いはありません。患者さんの数は減少傾向にあるかと思います。溶連菌感染症の患者さんが診られますが、それほど多くはありません。新型コロナウイルス感染症の患者さんが、たまに診られますが、子供達はとても軽症です。初感染であっても、ほとんどの患者さんが2日以内に解熱しています。こどもたちにとっては、新型コロナウイルス感染症は、軽症傾向が強いです。

喘息の患者さんについてですが、咳や喘鳴等の喘息症状が出現している患者さんが少し増えてきました。いつも申しあげておりますが、喘息発作が出現してきたり、咳が目立ってきた際には、休薬していた患者さんは、喘息薬をすぐに再開していただくようにお願いいたします。



当院は、隔離診察室が2つあり、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症やヒトメタニューモウイルス感染症等の患者さんは、新型コロナウイルス感染症流行前と同じように隔離診察室等で待っていただき、診療を実施しています。極力院内感染を防ぐためです。この診療体制は、新型コロナ流行前と同じですので、この件に関しましては、ご了承、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

また、マスクの着用は、個人の判断でお願いいたします。当院では、マスクを着用していなくてもまったく問題ありません。同様に、当院の従業員もマスクは着用していません。


定期接種のワクチン(無料で接種できているワクチン)に関してですが、とても大事ですので、定期的に接種していただきたいと思います。致死的な病気を予防するためのワクチンですので、定期的に接種していただきたいです。院内感染予防はきちんと行なっておりますので、ご安心ください。

2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症の患者さんは、インフルエンザ感染症の患者さんと同様の扱いとなり、当院は、新型コロナ流行前と同じ診療体制に戻りました。熱のある患者さんは、熱ありの待合室か、隔離診察室にて待っていただいています。それでも、熱のある患者さんが多い場合には、隔離診察室の掃除に時間がかかるため、待ち時間が長くなっています。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご了承のほどお願いいたします。また、当院では、待合室と診察室の換気を常時行なっているため、室内の温度管理が難しくなっていることもご理解ください。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。