最近の動向について

最近の動向についてお伝えいたします。インフルエンザB型感染症の患者さんが多いですが、以前ほどではありません。減りつつあります。インフルエンザA型感染症は、ほとんど診られておりません。

インフルエンザB型感染症は、抗インフルエンザ薬のタミフルが効きにくいです。吸入薬のイナビル等も効果はあまり望めません。ゾフルーザは、かなり効果的ですが、錠剤しかないため、5歳以下の子供さんたちには、内服は厳しいかと感じております。早く、顆粒が発売されることを願わずにはいられません。

コロナウイルス感染症の患者さんは、インフルエンザA型と同様にかなり減ってきていると思います。コロナウイルス感染症で重症の患者さんは診られていません。

次に診られる疾患は、溶連菌感染症です。診断に苦慮した患者さんもいらっしゃいましたが、小学生でも流行しているようですので、注意が必要です。小学生ぐらいになると、自分の免疫力で、ある程度軽症化へと導かれるため、時間が経過した患者さんですと診断に苦慮する方もいらっしゃいます。

嘔吐、下痢を伴う急性胃腸炎の患者さんが、少し増えてきているかと思います。ノロウイルスが原因と思われます。点滴まで要した患者さんは当院では診られませんでした。それほど患者さんは多くありませんが、ヒトメタニューモウイルス感染症、アデノウイルス感染症、RSウイルス感染症も診られています。これらウイルスに対する抗ウイルス薬はないため、ときに熱の期間が5日間ぐらい続き、治療に難渋した患者さんもいらっしゃいました。

いつも申し上げておりますが、熱が3日以上続く際には医療機関を受診されることをお勧めいたします。

喘息の患者さんについてですが、咳や喘鳴等の喘息症状が多い日とそうでもない時が診られます。天気の影響かと感じております。春めいてきたためか、喘息発作が出現してきた患者さんもいらっしゃいます。いつも申し上げておりますが、咳が目立ってきた際には、休薬していた患者さんは、喘息薬をすぐに再開していただくようにお願いいたします。

当院では、1400人を超える新型コロナウイルス感染症の患者さんを今まで診ました。重症で大変だった患者さんは、当院では、現時点では診られていません。

2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザと同じ扱いとなりましたので、当院は、新型コロナウイルス感染症が、流行する前の医療体制に戻りました。熱のある患者さんは、新型コロナウイルス感染症流行前と同じように隔離診察室、もしくは熱ありの待合室で待っていただき、診療を実施しています。新型コロナ流行前と同じですので、この件に関しましては、ご了承、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

また、マスクの着用は、個人の判断でお願いいたします。当院では、マスクを着用していなくてもまったく問題ありません。同様に、当院の従業員も個人の判断で、マスクを着用している従業員、マスクを着用していない従業員がおりますこと、ご理解、ご了承のほどお願いいたします。


定期接種のワクチン(無料で接種できているワクチン)に関してですが、とても大事ですので、定期的に接種していただきたいと思います。致死的な病気を予防するためのワクチンですので、定期的に接種していただきたいです。院内感染予防はきちんと行なっておりますので、ご安心ください。

2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症の患者さんは、インフルエンザ感染症の患者さんと同様の扱いとなり、当院は、新型コロナ流行前と同じ診療体制に戻りました。熱のある患者さんは、熱ありの待合室か、隔離診察室にて待っていただいています。それでも、熱のある患者さんが多い場合には、隔離診察室の掃除に時間がかかるため、待ち時間が長くなっています。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご了承のほどお願いいたします。また、当院では、待合室と診察室の換気を常時行なっているため、室内の温度管理が難しくなっていることもご理解ください。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。